スキンケアにおける「酸化」とは
酸化とは、あるものが酸素とくっついて別のものに変わってしまう現象のことです。例えば、金属がさびてしまうことも酸化です。その良くないイメージをお肌にも当てはめてもらえばいいと思います。肌の弾力を担当しているコラーゲンも酸化することによって別のものに変わり、その機能を失い、シワやたるみのような老化につながってしまいます。そこで、金属にさび防止の対策をするのと同様に私たちの体もさび防止の対策をとらなければなりません。
酸化防止(抗酸化)機能のある成分
抗酸化成分
- ビタミンC
- ビタミンE
- コエンザイムQ10
- 白金
- フラーレン
抗酸化機能が期待されている代表的なものには上記のようなものがあります。ビタミンCとビタミンEは有名ではないでしょうか。これらは商品の劣化を防ぐ「酸化防止剤」としても利用されており、食品や化粧品に配合されています。
ビタミンCやビタミンEは抗酸化機能があるとして化粧品に広く利用されていますが、一方で紫外線に弱いという弱点があります。ですので、日中にこれらの化粧品を利用しても十分な効果が感じられないということもあります。
そこで最近注目されているものが「フラーレン」という成分です。
フラーレンは紫外線に対して強く、抗酸化のパワーがビタミンCの100倍以上と言われており、250倍というデータもあるそうです。フラーレンは1985年に発見されていましたが、水に溶けにくい性質であるため利用が難しかったようです。しかし近年、人の体に適応する水溶性のフラーレンが開発され化粧品に利用されるようになりました。
フラーレンの効果
フラーレンの効果対象のお肌トラブル
- しわ・たるみ
- しみ・くすみ
- 乾燥
フラーレンの特徴は「抗酸化機能」にあります。その実態はフラーレンが「活性酸素を除去する」というところにあります。活性酸素が何かというのは難しいですが、人にもともと存在しており、必要な物質でありますが、過剰になると美容や健康に良くないという影響があります。
しわ・たるみ
しみ・くすみ
乾燥
フラーレンの濃度
フラーレンが配合されている化粧品は、様々な濃度のものがあります。フラーレンがその効果を十分に発揮するには1%以上の濃度が必要とされていて、1%以上のものには「フラーレンマーク」というものが表記されています。フラーレンマークが表記されているものを選んで使用していきましょう。通販サイトを見てみると、日本国内最大濃度10%配合と書かれているものもあります。初めての場合は1%程度のものでお肌に合うか確認しながら使用するのがいいと思います。
【抗酸化】フラーレンの美肌効果のまとめ
今回はフラーレンという比較的新しい美容成分のご紹介でした。ビタミンCなどでケアしている方は多いと思いますが、フラーレンを利用している方はまだ少ないのではないでしょうか。抗酸化機能や活性酸素へのアプローチは美容のみならず医療の分野でも注目されています。時代とともに生活様式が変化していき、美容や健康のトラブルも増えていきますが、それとともに科学技術も進歩しています。科学技術の恩恵を最大限に利用して、美しく健康的な人生を過ごしていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。